- 伊東純也に何があったのか、いつの話なのかをざっくり知りたい
- 不起訴になったのはなぜ?「真相」は分かったの?
- 2億円の裁判はどうなった?佐野海舟の件とは何が違う?
伊東純也は2024年1月、女性2人から刑事告訴されたことが報じられ、カタールで戦っていたアジアカップを途中で離脱しました。刑事手続きは2024年8月に双方とも不起訴となり、2025年1月には検察審査会も「不起訴相当」と判断して終わっています。
一方で、伊東選手側が女性2人に約2億円を求めた民事裁判は、2026年10月時点で判決や和解の報道がありません。この記事では、報道と公式発表で確かめられる事実だけを時系列で整理します。告訴した女性の方々については、特定につながる情報を扱いません。
伊東純也に何があった?2026年10月時点の結論
何があったのかを一言でいうと、「性加害を訴える刑事告訴があり、伊東選手側は全面的に否定して争った」という出来事です。女性2人は、2023年6月の日本代表戦の後に大阪市内のホテルで性被害を受けたと主張しました。伊東選手側は「事実無根」として、逆に女性2人を虚偽告訴の疑いで告訴しています。
結果だけを先にまとめると、次のとおりです。
- 刑事: 大阪地検が2024年8月9日、伊東選手と女性2人の双方を「嫌疑不十分」で不起訴にしました。検察審査会も2025年1月23日付で双方「不起訴相当」と判断し、捜査は終わりました
- 民事: 伊東選手とトレーナーが、女性2人に約2億円の損害賠償を求めた裁判を起こしています。東京地裁に移り、2026年10月時点で判決・和解の報道は見当たりません
- 代表: 2024年9月に日本代表へ復帰し、2026年のW杯ではチュニジア戦でW杯初ゴールを決めました
「真相」を知りたくて検索した方も多いと思います。ただ、刑事では「証拠が足りない」という判断で終わったため、どちらの言い分が正しいかを公の機関が認めたわけではありません。ここは誤解の多いところなので、後の見出しで詳しく説明します。
事件はいつ?報道から現在までの時系列
女性側が主張する出来事は2023年6月で、表に出たのは半年以上たった2024年1月です。女性2人は2024年1月に大阪府警へ刑事告訴し、週刊新潮が1月31日にニュースサイト「デイリー新潮」で、2月1日発売の号で報じました。
当時の伊東選手は30歳で、フランスのスタッド・ランスに所属していました。報道が出たのは、日本代表がアジアカップの決勝トーナメントを戦っている最中です。伊東選手側は2月1日、女性2人を虚偽告訴の疑いで大阪府警に告訴しました。
スポンサーとクラブの対応
報道の直後、伊東選手を起用していたスポンサー企業は、公式サイトやSNSから関連ページを外しました(日刊スポーツ、スポーツニッポン)。一方で所属のスタッド・ランスは、選手を支える立場をとり、その後もリーグ戦で起用を続けています。
アジアカップ離脱はなぜ?JFAの発表は二転三転した
日テレNEWS「【速報】JFA田嶋会長が会見」(2024年2月公開)。アジアカップ離脱をめぐる日本サッカー協会の会見
日本サッカー協会(JFA)は2024年2月1日、伊東選手がアジアカップのチームを離れると発表しました。理由は「当事者の主張が異なっていると理解しており、慎重な対応が求められる」ことと、本人の心身のコンディションを考えた結果だと説明しています(JFA公式)。
ところが同じ日の夜、JFAは「離脱しないことになった」と発表を訂正しました。チームの選手たちが「一緒に戦いたい」と伝えたことが背景にあったと報じられています(スポーツ報知、日刊スポーツ)。
最終的には2月2日に、あらためて離脱が決まりました。日本はその翌日、準々決勝でイランに1-2で敗れ、ベスト8で大会を終えています。伊東選手が代表に戻るのは、この半年以上あとのことです。
不起訴はなぜ?「嫌疑不十分」の意味と検察審査会
大阪府警は2024年7月、伊東選手を準強制性交致傷の疑いで、女性2人を虚偽告訴の疑いで、それぞれ大阪地検に書類送検しました。告訴があった事件は、逮捕の有無にかかわらず書類が検察に送られるのが通常の流れです。伊東選手は逮捕されていません。
大阪地検は2024年8月9日、伊東選手と女性2人のどちらも不起訴にしました。区分は双方とも「嫌疑不十分」で、地検の説明は「必要な捜査をしたが、起訴するに足りる証拠を集められなかった」という趣旨にとどまります(産経新聞、スポーツ報知)。伊東選手は「ほっとしています」とコメントしました。
検察審査会も双方「不起訴相当」
伊東選手側は女性2人の不起訴に、女性側は伊東選手の不起訴に、それぞれ納得せず検察審査会に申し立てました。大阪第2検察審査会は2025年1月23日付で、どちらも「不起訴相当」と議決しています(読売新聞、日本経済新聞、産経新聞)。これで刑事の手続きは終わりました。
伊東選手は別に、女性や週刊新潮の編集者ら計5人を名誉毀損の疑いなどで告訴していました。こちらも2025年2月5日に不起訴となっています(産経新聞)。
2億円の民事裁判はどうなった?
伊東選手側は2024年2月19日、女性2人を相手に大阪地裁へ裁判を起こしました。原告は伊東選手とトレーナーで、請求額は合わせて2億243万3131円です。虚偽の告訴によってスポンサー契約が打ち切られ、代表からも離れることになった、というのが伊東選手側の主張です。
この裁判は女性側の申し立てで、2024年5月に東京地裁へ移されました。2024年11月26日の第1回口頭弁論で、女性側は請求を退けるよう求めて争う姿勢を示しています。女性側は会見で性被害は事実だと訴え、伊東選手側の代理人は出来事そのものを否定しました。
その後の審理の進み具合を伝える大手メディアの報道は、2026年10月時点で見つかりませんでした。判決や和解の報道も無いため、裁判は続いているとみられます。なお、週刊新潮を出す新潮社は、この民事裁判の被告ではありません。
代表復帰はいつ?復帰戦でいきなりゴール
DAZN Japan「7カ月ぶり代表復帰の伊東純也が左足弾」(2024年9月公開)。2024年9月5日の中国戦
伊東選手は2024年8月29日、W杯アジア最終予選の中国戦・バーレーン戦のメンバーに選ばれ、代表に戻りました。山本昌邦ナショナルチームダイレクターは「メンバーを決めるのは監督の専権事項」と話し、起訴・不起訴そのものが理由ではないと説明しています(JFA公式、毎日新聞)。
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9月5日の中国戦は7-0の大勝で、途中出場の伊東選手は1ゴール2アシストを記録しました。約7か月ぶりの代表戦でした。得点の後にはゴール裏のサポーターへ頭を下げ、試合後に「感謝の気持ちを伝えたかった」と話しています(サッカーキング)。
その後もメンバーに定着し、2026年5月に北中米W杯の日本代表26人に選ばれました。6月20日(日本時間21日)のチュニジア戦では、自身W杯初となるゴールを決めています。クラブでは2025年8月、スタッド・ランスの2部降格を受けてベルギーのヘンクへ戻りました。
データで見る:伊東純也が一番調べられた日
「伊東純也」が日本で調べられた量の推移(日本語版Wikipediaの閲覧数・1日平均を月ごとに集計。出典: Wikimedia Pageviews API/フットボール戦士が集計)
フットボール戦士の集計では、日本語版Wikipediaの「伊東純也」は、報道が広がった2024年2月に1日平均11,252回見られました。1日あたりで見ると、2024年2月1日の85,345回がこの時期の山です。
ただし、これまでで一番見られた日は2026年6月21日の133,960回で、W杯でゴールを決めた日でした。2024年の山より大きく、いまは騒動よりもプレーで調べられていることが数字からも分かります。復帰戦の中国戦の日も、試合の1〜2週間前と比べて46倍見られていました。
佐野海舟の件とは何が違う?
同じ2024年に、日本代表の佐野海舟も性加害の疑いで報道されたため、2人を比べて調べる方が多いようです。大きな違いは、佐野選手は2024年7月に逮捕されたのに対し、伊東選手は逮捕されていない点です。
本人の姿勢も違います。伊東選手は一貫して否定し、女性側を告訴して民事裁判も起こしました。佐野選手は2024年8月に不起訴となり、代表に戻った2025年5月、騒動について謝罪の言葉を述べています。
不起訴の区分も、伊東選手は「嫌疑不十分」と公表されたのに対し、佐野選手の区分は明らかにされていません。どちらの件も、相手の方の情報は記事で扱わないのがフットボール戦士の方針です。
よくある質問
A. 女性側が主張する出来事は2023年6月で、告訴と報道は2024年1月です。刑事手続きは2025年1月に終わり、民事裁判は2026年10月時点で判決の報道がありません。
A. 女性2人が性被害を訴えて告訴しましたが、伊東選手側は一貫して否定しています。検察は証拠が足りないとして不起訴にし、刑事上の罪には問われていません。
A. 大阪地検は「起訴するに足りる証拠を集められなかった」として、嫌疑不十分で不起訴にしました。女性2人の虚偽告訴の疑いも、同じ嫌疑不十分で不起訴です。
A. 2026年10月時点で、判決や和解の報道は見当たりません。2024年5月に東京地裁へ移り、11月に第1回口頭弁論が開かれています。
A. 2024年8月29日にメンバーに選ばれ、9月5日の中国戦で約7か月ぶりに出場してゴールを決めました。2026年のW杯にも出場しています。
まとめ:伊東純也に何があったか
- 2024年1月、女性2人の刑事告訴が報じられ、アジアカップを途中で離脱した
- 2024年8月、大阪地検は伊東選手と女性2人の双方を「嫌疑不十分」で不起訴にした
- 2025年1月、検察審査会も双方「不起訴相当」とし、刑事手続きは終わった
- 伊東選手側が起こした約2億円の民事裁判は、2026年10月時点で判決・和解の報道がない
- 2024年9月に代表へ復帰し、2026年W杯ではチュニジア戦でW杯初ゴールを決めた
刑事では「証拠が足りない」という結論で終わり、どちらの主張が正しいかは公には決まっていません。民事裁判で新しい動きがあれば、この記事に追記します。
※この記事の情報は2026年10月5日時点のものです。産経新聞・読売新聞・日本経済新聞・毎日新聞・日刊スポーツ・スポーツ報知・サッカーキング・JFA公式の報道と発表をもとにしています。
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