- サッカーのハーフタイム(前半と後半の間の休憩)は何分?
- 延長戦の前や、延長戦の前半と後半の間にも休憩はある?PK戦の前は?
- 高校サッカーや少年サッカーのハーフタイムは何分?
サッカーの休憩時間は、前半と後半の間の「ハーフタイム」が15分以内です。延長戦に入る前の休憩は5分ほどで、延長戦の前半と後半の間は1分以内の水分補給しかありません。PK戦の前の休憩は競技規則に長さの決まりがなく、JFAの全国大会では原則1分です。
この記事では、JFAが発行する「サッカー競技規則2026/27」と、Jリーグ・2026年W杯・高校・少年サッカーの大会規定をもとに、それぞれの休憩時間を図で整理します。2026年W杯で全試合に入った「ハイドレーションブレーク」など、試合中の給水の決まりも紹介します。
ハーフタイムは15分以内:競技規則とJリーグ・W杯の決まり
ハーフタイムの長さは、競技規則の第7条に書かれています。JFAの日本語版では「競技者には、15分間を超えない範囲でハーフタイムのインターバルを取る権利がある」という文です。実際の長さは大会ごとの規定で決めます。決めた長さを変えられるのは、主審が認めたときだけです。
つまり「15分」は上限です。JリーグやW杯は15分ですが、高校や少年の大会では10分のこともあります(3つ目の見出しで紹介します)。
Jリーグ:前半が終わった時刻から15分
Jリーグの「2026/27明治安田J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項」第31条は、ハーフタイムを「原則として前半終了時刻から15分間」確保すると定めています。後半のキックオフは、前半が終わった時刻の15分後です。
テレビ中継の都合などで15分を確保できない試合は、ホームクラブがJリーグに申請して承認を受けます。この場合、後半のキックオフは前半のキックオフの60分後です。前半がキックオフから50分を超えて終わったときは、前半終了の10分後に後半が始まります。たとえば前半が47分で終われば、ハーフタイムは13分になります。
W杯:規定は15分、2026年の決勝は27分22秒
2026年W杯の大会規則(FIFA、2026年5月版)第36条も、ハーフタイムを15分としています。ただし7月19日の決勝、スペイン対アルゼンチンは例外でした。W杯で初めてのハーフタイムショーが行われ、BBCによるとハーフタイムは27分22秒と、W杯で最も長くなりました。
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上はカナダの音楽チャンネルMuch公式のInstagramで、2026年7月20日(日本時間)に、W杯決勝のハーフタイムショーで演奏された曲の一覧を紹介した投稿です。
ハーフタイムには選手交代もできます。競技規則では、ハーフタイムの交代は「最大3回」の交代回数に数えません。ハーフタイムは、交代回数を使わずに選手を代えられるタイミングです。
延長戦の前は5分、延長戦にハーフタイムはほぼない
90分で決着がつかず延長戦になると、休憩はぐっと短くなります。延長戦そのものは、競技規則の第10条で「それぞれ15分以内で同じ時間の前半と後半」と決められています。プロは前後半15分ずつの計30分です。
延長戦の前:W杯は5分以内、選手はピッチの上で待つ
後半が終わってから延長戦が始まるまでの休憩は、競技規則には長さが書かれていません。2026年W杯の大会規則では「5分を超えない」休憩とされ、第14条には90分の後に5分のインターバルを置くとあります。この5分の間も、選手はピッチの上にとどまることになっています。
Jリーグのルヴァンカップも、90分で決まらない試合は30分(前後半各15分)の延長戦、その後PK戦です。JFAの高校選手権、高円宮杯U-15、全日本U-12の要項では、延長戦に入る前のインターバルは原則5分です。
延長戦のハーフタイム:エンドを替えて1分以内の水分補給
延長戦の前半と後半の間には、ハーフタイムと呼べるほどの休憩はありません。競技規則の第7条は、延長戦のハーフタイムに「短時間(1分間を超えるべきではない)の水分補給時間」を認めているだけです。
W杯の大会規則も「延長戦の前半と後半の間にはインターバルを置かない」としたうえで、1分以内の飲水だけを認めています。高校選手権と高円宮杯U-15の要項も「延長戦ハーフタイムのインターバル:なし」です。選手はエンド(攻める方向)を替えて、すぐに延長後半を始めます。
PK戦の前:長さの決まりはなく、JFAの全国大会は原則1分
延長戦が終わってからPK戦までの休憩も、競技規則には長さの決まりがありません。この間に主審がコイントスで蹴るゴールを決め、もう一度トスをして先に蹴るか後に蹴るかを決めます。各チームはキッカーと順番を選びます。
JFAの全国大会の要項には、「PK戦に入る前のインターバル:原則1分間」と書かれています。なお、延長戦の前と延長戦のハーフタイムの選手交代も、交代回数に数えません。
高校・中学・少年サッカーのハーフタイムは何分?
高校・中学・少年のハーフタイムは、全国大会では10分か15分です。大会ごとの規定で決まるので、同じ高校生でも大会や試合の段階によって違います。
高校選手権(2025年度の第104回)は、準々決勝までが40分ハーフでハーフタイムは原則10分でした。準決勝と決勝はプロと同じ45分ハーフで、ハーフタイムも原則15分になります。夏のインターハイ(2026年は福島県で開催)は35分ハーフと短い一方、ハーフタイムは原則15分です。
JFAの熱中症対策ガイドラインは、暑いときには試合時間の短縮やハーフタイムの延長を積極的に検討するよう求めています。延長戦と、その前後の休憩は次の表のとおりです。
| 大会 | 延長戦 | 延長前の休憩 | 延長のハーフタイム | PK戦の前 |
|---|---|---|---|---|
| W杯2026(決勝トーナメント) | 15分ハーフ | 5分以内 | 1分以内の飲水だけ | 規定なし |
| 高校選手権(決勝だけ延長) | 10分ハーフ | 原則5分 | なし | 原則1分 |
| 高円宮杯U-15(決勝だけ延長) | 10分ハーフ | 5分 | なし | 1分 |
| 全日本U-12(準決勝・決勝) | 5分ハーフ | 原則5分 | 記載なし | 原則1分 |
※高校選手権は2025年度(第104回)、高円宮杯U-15は2026年度(第38回)、全日本U-12は2026年度(第50回)の要項。延長戦がない試合は、規定の試合時間が終わるとPK戦に進みます。
全日本U-12は8人制で、2026年12月26日から鹿児島市で開かれます。地域の大会やリーグ戦では、これより試合時間が短いこともあります。子どもの試合に出る場合は、その大会の要項で確かめてください。
試合中の給水:飲水タイム・クーリングブレーク・W杯のハイドレーションブレーク
JFA公式チャンネル(JFATV)「熱中症対策ガイドライン・落雷事故防止対策」(2025年6月公開)。飲水タイムやクーリングブレークの決まりをJFAが説明した映像です
ハーフタイムとは別に、暑い日には試合の途中で短い給水の時間をとることがあります。競技規則は2種類を分けていて、「飲水タイム」は1分以内、「クーリングブレーク」は90秒から3分です。どちらも大会の規定で設け、止まった時間はアディショナルタイムに足されます。
JFAの熱中症対策ガイドライン(2024年5月21日改正)では、飲水タイムは前後半それぞれの半分ごろに、30秒から1分程度とります。飲水のための時間なので、戦術の指示はできません。クーリングブレークは前後半それぞれの3分の2ごろ(45分ハーフなら30分ごろ)に3分間です。選手は日陰のベンチで体を冷やし、戦術の指示も受けられます。
どちらを使うかは、暑さの指数(WBGT)で決まります。WBGTが31℃以上なら、試合は原則として中止・中断・延期です。28℃以上31℃未満では、中学生以下はクーリングブレークを行うことが試合を行う条件になります。
2026年W杯は全104試合で「22分・67分ごろに3分」
2026年W杯では、FIFAが2025年12月に発表したとおり、全試合で前後半に1回ずつ3分間の「ハイドレーションブレーク」が入りました。主審が前半22分ごろと後半67分ごろに試合を止め、気温や屋根の有無に関係なく全試合で行われました。3分は、それぞれ前半・後半のアディショナルタイムに足されます。
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上はアメリカのスポーツビジネス媒体フロント・オフィス・スポーツ公式のInstagramで、2025年12月10日(日本時間)に、2026年W杯で初めて3分間のハイドレーションブレークが、天候に関係なく前半22分ごろと後半67分ごろに入ることを伝えた投稿です。
FIFAのインファンティーノ会長は2026年6月、一番の理由は暑さだと説明しました。そのうえで、暑い試合の監督だけが途中で指示を出せるのは不公平なので、すべての試合を同じ条件にしたと話しています。ハーフタイムの15分と合わせると、延長戦のない試合でも休憩は合計21分になる計算です。
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上はイギリスの新聞ガーディアンのスポーツ公式(guardian_sport)のInstagramで、2026年7月19日(日本時間)に、スペイン対アルゼンチンの決勝を前にFIFAのヴェンゲル氏が会見で「ハイドレーションブレークは試合の流れにも結果にも影響しなかった」と話し、今後も続けるかは大会後に検討すると述べたことを伝えた投稿です。
データで見る:ハーフタイムをはさむ時間帯はゴールが多い
フットボール戦士の集計では(W杯本大会の全ゴールの記録から)、2018年以降の大会でゴールが最も多かった時間帯は31〜45分の18.2%でした。2番目は46〜60分の17.4%で、ハーフタイムの直前と直後が上位に並びます。ただし31〜45分には前半のアディショナルタイムのゴールも入っているので、ほかの時間帯より少し長く数えています。休憩が得点にどう影響したかまでは、この数字からは分かりません。
延長戦のゴールは2.3%と少なく、W杯のPK戦は1982年から2026年までに39回ありました。なお、日本語版Wikipedia「ハーフタイム」の閲覧数は、2018年ロシア大会の期間に1日平均736回と、大会前90日(36回)の20.7倍に増えていました。
よくある質問
A. 競技規則では15分以内です。JリーグとW杯は15分です。高校選手権の準々決勝まで、高円宮杯U-15、全日本U-12は原則10分です。
A. 休憩と呼べるほどの時間はありません。延長戦の前半と後半の間は、エンドを替えて1分以内の水分補給をするだけです。W杯では選手はピッチの外に出ません。
A. 2026年W杯の規定では5分以内です。JFAの高校選手権、高円宮杯U-15、全日本U-12は原則5分です。
A. 競技規則に長さの決まりはありません。コイントスで蹴るゴールと順番を決める短い時間だけで、JFAの全国大会では原則1分です。
A. 大会の規定で決めた長さは、主審が認めれば変えられます。2026年W杯の決勝はハーフタイムショーがあり、BBCによるとハーフタイムは27分22秒でした。
まとめ:ハーフタイムは15分以内、延長戦以降の休憩はごく短い
- ハーフタイムは競技規則で15分以内。JリーグとW杯は15分
- 延長戦の前の休憩は、W杯で5分以内、JFAの全国大会で原則5分
- 延長戦の前半と後半の間は、1分以内の水分補給だけ
- PK戦の前の休憩は競技規則に定めがなく、JFAの全国大会は原則1分
- 高校・中学・少年の全国大会のハーフタイムは原則10分か15分
サッカーの休憩は、試合が進むほど短くなります。90分の間にはハーフタイムの15分があっても、延長戦に入ると選手はほとんどピッチから離れられません。観戦するときは、延長戦前の5分間に、ピッチの上で監督がどんな指示を出しているかにも注目してみてください。
※この記事の情報は2026年9月25日時点のものです。出典:JFA「サッカー競技規則2026/27」(第3条・第7条・第10条・用語の定義)、JFA「熱中症対策ガイドライン」(2024年5月21日改正)、Jリーグ「2026/27明治安田J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項」「Jリーグヤマザキビスケットルヴァンカップ試合実施要項」、FIFA「Regulations for the FIFA World Cup 26」(2026年5月版)、FIFA公式サイト(2025年12月7日・2026年6月23日)、BBC(2026年7月14日・7月19日)、JFA公式サイトの各大会要項(第104回全国高校サッカー選手権、令和8年度全国高校総体、高円宮杯JFA第38回全日本U-15、JFA第50回全日本U-12)、JFA公式YouTubeチャンネル、フットボール戦士「数字で見るサッカーのルール」、Wikimedia Pageviews API。
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