鹿島アントラーズの色は何色?クラブカラーに込められた2つの想いとは

「鹿島アントラーズの色って正式には何色なの?」「なんであの深い赤色なのか知りたい」「ユニフォームのネイビーにも意味があるって本当?」——鹿島アントラーズのあの印象的な深紅には、単なる「かっこいいから赤」では終わらない、茨城の大地と海と歴史が凝縮された深いコンセプトがあります。この記事では、鹿島アントラーズのクラブカラーの正式名称・由来・ユニフォームを彩る色の変遷・他クラブとの色の比較まで、「鹿島アントラーズの色」にまつわるすべてを徹底解説します。


鹿島アントラーズの色は「アントラーズレッド」——正式名称と別称の整理

鹿島アントラーズのクラブカラーを正確に表現すると、クラブ公式の呼称・Jリーグ公式の呼称・一般的な呼び方で表現が異なります。まずこの整理から始めましょう。

鹿島アントラーズのクラブカラー——呼称別一覧

呼び方・出典 名称 補足
鹿島アントラーズ公式 アントラーズレッド クラブ公式サイト「クラブ概要」に記載されている正式なクラブカラーの呼称
Jリーグ公式 ディープレッド Jリーグの公式資料ではディープレッドという英語表記が使われることが多い
一般的な呼び方 深紅・臙脂(えんじ) サポーターや一般ファンの間では昔から「臙脂色」「深紅」と表現されることが多い
ユニフォームの色名(2025シーズン) ディープレッド+チャレンジレッド 2025ユニフォームでは従来のディープレッドに加え、より明るい赤「チャレンジレッド」を差し込んだデザインを採用

クラブの正式な呼称は「アントラーズレッド」ですが、「ディープレッド」「深紅」「臙脂色」などとも呼ばれ、いずれも普通の赤よりも深みと暗みを持つ色を指しています。一般的な赤(純色・bright red)とは明確に異なる、落ち着いた重厚感と情熱を合わせ持つ独特の色調です。


なぜ「アントラーズレッド」なのか——深紅に込めた2つの由来

鹿島アントラーズのクラブカラーがこの深みのある赤に決まったのは、単なるデザイン上の選択ではありません。クラブ公式が明記している2つの意味が込められています。

アントラーズレッドに込められた2つの由来(公式情報)

由来①:フットボールへの情熱

鹿島アントラーズ公式サイト「クラブ概要」には「フットボールへの燃えるような情熱をイメージして、チームカラーは”アントラーズレッド”です」と記されている。赤は情熱・闘志・エネルギーの象徴であり、チームが持つ勝利への強い意志を色に込めた

由来②:茨城県の県花「バラ」

公式サイトには続けて「これは、茨城県花のバラの色にもちなんでいます」と明記されている。茨城県の県花はバラ(1966年制定)。クラブが地元・茨城に根付く存在であることを色で表現した、地域密着の象徴でもある

「情熱の赤」というサッカー界でよく見られる文脈と、「茨城の県花・バラへのオマージュ」という地域密着の文脈が重なり、アントラーズレッドは単なるユニフォームの色ではなく、クラブの理念と故郷への愛着を体現するシンボルカラーとなっています。

茨城県とバラの深い関係

バラが茨城県花になった背景には、地名との深い関わりがあります。「茨城(いばらき)」という地名の「茨(いばら)」は古い日本語でバラ科の棘のある植物を指すとされており、「茨城」という名は茨(バラ)の木が茂る土地というイメージと結びついています。茨城県の県花にバラが選ばれたのは1966年(昭和41年)のことで、「茨城の地名にちなむとともに、県章・県旗のいずれもがバラをかたどっている」という関連から定められました。鹿島アントラーズのアントラーズレッドは、こうした茨城の土地の記憶とも繋がった色なのです。


ネイビーはなぜ使われているのか——サポートカラー「ダークネイビー」の由来

鹿島アントラーズのユニフォームをよく見ると、深紅(アントラーズレッド)に加えて濃い紺色(ネイビー)が組み合わされています。このネイビーにも明確なコンセプトがあります。

サポートカラー「ダークネイビー」の由来

色の名称 ネイビー(ダークネイビー)
由来・象徴するもの 鹿島灘(かしまなだ)——茨城県東部に広がる太平洋の海域。ホームタウン・鹿嶋市の東側に面する豊かな海を象徴する色
ユニフォームでの使用 ショーツ(パンツ)・袖・襟など差し色として使われることが多い。2025シーズンユニフォームでも「ダークネイビー」が明記

深紅(アントラーズレッド)が茨城の大地と情熱を表すなら、ネイビーは茨城の海・鹿島灘の深い青を表しています。この2色の組み合わせが「鹿島の地と海」を表す、まさに地域に根ざしたクラブのアイデンティティを体現したカラーコンビネーションです。

鹿島アントラーズのカラーとその意味まとめ

アントラーズレッド

「ディープレッド」「深紅」とも。フットボールへの情熱+茨城県花バラ。クラブの象徴カラー

ダークネイビー

茨城県東部の太平洋「鹿島灘」を象徴。サポートカラーとして赤を引き立てる役割

チャレンジレッド

2025シーズン新導入。ディープレッドより明るいトーンの赤。グラフィックに立体感と躍動感をプラス


「赤」のJリーグクラブ比較——アントラーズレッドはどう違うのか

Jリーグには「赤」をクラブカラーにするクラブが複数ありますが、それぞれの赤は全く異なります。鹿島アントラーズの「アントラーズレッド(ディープレッド)」がいかに個性的な色かを他クラブと比較して見てみましょう。

Jリーグの「赤系クラブ」カラー比較

クラブ名 クラブカラー 色の特徴
鹿島アントラーズ アントラーズレッド 深みのある暗い赤。「臙脂(えんじ)」に近い重厚感ある深紅。普通の赤より紫・黒みがかった印象
浦和レッズ レッズレッド 鮮やかで明るい赤。青みのない純粋な赤に近く、ビビッドで視認性が高い。「真っ赤」なイメージ
名古屋グランパス グランパスレッド 鹿島よりやや明るい赤。黄を含む純赤に近い。鮮明なビビッドレッド
ヴィッセル神戸 ヴィッセルレッド 鹿島に比較的近い深みのある赤。暗いワインレッドに近い

※色名・色調は各クラブの一般的なイメージに基づく分類。ディスプレイ環境によって見え方が異なります

浦和レッズが「明るく情熱的な赤」を体現するのに対し、鹿島アントラーズの「アントラーズレッド」は黒みがかった深みのある赤です。同じ「赤いチーム」でも、スタジアムで両クラブのユニフォームを並べて見ると、その違いは一目瞭然です。鹿島の深紅は「重厚感・歴史の積み重ね・勝利への執念」を、浦和の赤は「情熱・躍動・ファンの炎」をそれぞれ体現しているとも言えます。


ユニフォームの色の変遷——歴代デザインに見るアントラーズレッドの表現

鹿島アントラーズのホームユニフォームは、基本的には「深紅(ディープレッド)とネイビー」という組み合わせを長年維持してきましたが、シーズンごとにデザインや赤の使い方が変化してきました。

鹿島アントラーズ ユニフォームの主な色の変化(歴代の特徴)

時期・シーズン 色・デザインの特徴
Jリーグ創設期 ディープレッドを基調としたデザイン。Jリーグ発足当初からアントラーズレッドを採用
2008年 Jリーグ史上初となる横縞(ホリゾンタルストライプ)ユニフォームを導入。ホームタウンへの敬意を込めたデザインとして注目された
2010年 2種類のディープレッドを使いホリゾンタルストライプを表現。「伝統」と「未来」という意味も込め裏地にポルトガル語で「ジーコイズム」を記載
2014年 ディープレッドとネイビーを基本とした上でチェック柄を採用。クラブ史上初のチェック柄デザイン。首元や袖にゴールドを取り入れた特別感
2015年 3色の赤(異なる明度のディープレッド)を使いこなしたスタイリッシュなデザイン。赤の多彩な表現が特徴的
2025年 従来のディープレッドとダークネイビーに、より明るい赤「チャレンジレッド」を新たに追加。過去8回の優勝シーズンのユニフォームエッセンスを融合させたデザイン

注目すべきは、鹿島アントラーズのユニフォームが何十年にもわたって「ディープレッドとネイビー」という基本カラーを崩さず維持してきた点です。デザインや素材・模様は変わっても、2色の組み合わせというコンセプトは一貫しています。これはクラブが「アイデンティティの継続性」を色によって体現している証明でもあります。


アウェイユニフォームの色——ホームの深紅から変わるとき

ホームが深紅であるのに対し、鹿島アントラーズのアウェイユニフォームはシーズンによって色が大きく異なります。白・黒・ピンク・青など、ホームの深紅とは対称的な色が選ばれることが多いです。

アウェイユニフォームの色の変遷(代表例)

シーズン アウェイの色 特徴
多くのシーズン 白ベース ホームの深紅に対する反転色。清潔感とシンプルさが特徴
2017シーズン ピンク(スーパーカップ着用) 富士ゼロックス・スーパーカップでピンクのアウェイモデルを着用し話題に
近年 白・黒など ホームの深紅との視認性確保を重視した配色が基本。毎シーズン変化あり

※アウェイユニフォームの色は毎シーズン変わります。最新情報は公式サイト・オンラインストアで確認を

サッカーのユニフォームにおいてアウェイカラーは「相手チームとの色の被りを避ける」という実用的な理由で選ばれることが多く、ホームほど固定したコンセプトが適用されないことが一般的です。鹿島アントラーズも、アウェイは毎シーズン異なる色・デザインを採用してきました。


「アントラーズレッド」がスタジアムで作り出す景観——深紅で染まるカシマスタジアム

クラブカラーの意義は、ユニフォームだけに留まりません。カシマスタジアムにアントラーズサポーターが集まると、深紅が生み出す圧倒的な景観が誕生します。

タオルマフラー・ユニフォーム

アントラーズレッドのタオルマフラーをスタジアム全体で掲げると、スタンドが一面深紅に染まる壮観な景色が生まれる。これが「アントラーズスタジアム」の代名詞的光景

横断幕・大旗

ゴール裏には深紅と黒・白の横断幕・大旗が並ぶ。クラブカラーの統一感が応援の一体感を生み出し、ホームの雰囲気を高める重要な役割を果たしている

グッズ・サポーターグッズ

キャップ・パーカー・マグカップなどのグッズも基本はアントラーズレッドとネイビーの2色展開。グッズを購入する際の色選びにも、この2色のコンセプトが生かされている

鹿島アントラーズの深紅は「スタジアムで映える色」という視覚的な効果も計算されています。暗みがかった深紅は夜のナイトゲームで特に印象的に見え、照明に照らされたスタンドの深紅が「炎のような情熱」を体現する光景を生み出します。


エンブレムと色——深紅は「鹿」と「茨」を繋ぐ

鹿島アントラーズのエンブレムにも、クラブカラーと同じ思想が流れています。

クラブ名・エンブレム・色の三位一体

クラブ名「アントラーズ」 「アントラー(Antler)」は鹿の枝角の英語表現。鹿島神宮の鹿にちなみ、枝角は茨城県の「茨(いばら)」をイメージ
エンブレムのデザイン 鹿の枝角(アントラー)を象徴するデザイン。クラブの紋章として選手の誇りを象徴する
アントラーズレッド(深紅) 茨城県花のバラ+フットボールへの情熱。クラブ名・エンブレム・色がすべて茨城の地と繋がる構造

クラブ名の「アントラーズ(枝角)」が鹿島神宮の鹿と茨城の茨を象徴し、エンブレムにもその枝角のモチーフが用いられ、クラブカラーの深紅は茨城県花のバラに由来する——この3つが一貫したコンセプトで設計されている点が、鹿島アントラーズのブランドアイデンティティの強みです。どれかひとつを切り取っても、「茨城」「地域への愛着」「フットボールの情熱」という共通の軸が貫かれています。


Q&A——「鹿島アントラーズの色」についてよくある疑問

Q1. 鹿島アントラーズの色は「赤」と「紺」でいいですか?

A. 大まかには正解ですが、より正確には「アントラーズレッド(ディープレッド/深紅)」と「ダークネイビー(濃紺)」の2色です。単純な赤ではなく、黒みがかった深い赤(深紅・臙脂に近い)が基調色です。ネイビーも通常の紺よりさらに深いダークネイビーが正式なサポートカラーです。

Q2. 鹿島アントラーズのユニフォームの赤は他のクラブの赤と何が違うのですか?

A. 浦和レッズのような鮮やかで明るい赤とは異なり、鹿島アントラーズの深紅は黒みと暗みを帯びた重厚な色調です。英語で「ディープレッド」と表現されるように、深さ・重さ・歴史を感じさせる赤です。スタジアムで両クラブのユニフォームを並べると、その違いは一目瞭然です。

Q3. ネイビー(紺)はなぜ鹿島アントラーズのカラーなのですか?

A. ネイビーは「鹿島灘」——茨城県東部に広がる太平洋の海域を象徴するカラーです。ホームタウン・鹿嶋市の東側に面するこの豊かな海を、サポートカラーとしてユニフォームに取り入れることで、地元・鹿嶋への敬意とつながりを表現しています。

Q4. なぜ茨城県花「バラ」が鹿島アントラーズの色の由来になっているのですか?

A. 茨城という地名自体が「茨(いばら=バラ科の植物)」に由来すると言われており、県花がバラに選ばれています(1966年制定)。鹿島アントラーズは茨城県に根ざしたクラブとして、地域への愛着をカラーに込めました。クラブ名の「アントラーズ(鹿島神宮の鹿の枝角)」もまた「枝角が茨城の茨をイメージ」とされており、カラー・名前・エンブレムすべてが茨城の地と繋がるデザインになっています。

Q5. 2025シーズンのユニフォームに「チャレンジレッド」という新しい色が加わりましたが、何ですか?

A. 2025シーズンの1stユニフォームでは、従来のディープレッドとダークネイビーに加え、より明るいトーンの赤「チャレンジレッド」が新たに導入されました。これにより、ユニフォームのグラフィックに立体的な奥行きと躍動感が生まれています。あくまでアクセントカラーであり、基本の2色(ディープレッド+ダークネイビー)という構造は変わっていません。


まとめ——鹿島アントラーズの色が持つ意味

この記事のポイントまとめ

クラブカラーの正式名称 「アントラーズレッド」(クラブ公式)/「ディープレッド」(Jリーグ公式)。深みのある暗い赤で、臙脂・深紅とも呼ばれる
アントラーズレッドの2つの由来 ①フットボールへの燃えるような情熱のイメージ/②茨城県花のバラの色にちなむ(クラブ公式サイトに明記)
サポートカラー・ネイビーの由来 茨城県東部の太平洋海域「鹿島灘」を象徴。地元の海への敬意を色に込めた
他クラブの赤との違い 浦和レッズのような鮮やかな赤とは異なり、黒みがかった重厚な深紅。落ち着きと情熱を兼ね備えた独自の色調
ユニフォームの色の一貫性 何十年にもわたって「ディープレッドとネイビー」という2色の基本コンセプトを維持。デザインは変わっても色の哲学は不変
クラブ名・エンブレム・色の一体感 「アントラーズ(鹿の枝角→茨城の茨)」「エンブレム(枝角のデザイン)」「色(バラ→茨城県花)」がすべて茨城の地と繋がる

鹿島アントラーズの「アントラーズレッド」は、単なるデザイン上の選択ではありません。茨城の県花・バラへのオマージュ、フットボールへの情熱、そして地元・鹿嶋の海(鹿島灘)を体現するネイビーとの組み合わせ——これらすべてが一本の哲学で貫かれたカラーコンセプトです。スタジアムで深紅に染まるサポーターズシートを見るとき、あるいはユニフォームを纏った選手がピッチを駆けるとき、その色の背景にある茨城への愛と勝利への情熱を感じてみてください。色を知れば、鹿島アントラーズがさらに深く見えてきます。